先日温泉の視察に同行させていただきました。
女性の同行は初だそうで、おじさま方もお兄様方も歓迎してくださいました。
なるべく足を引っ張らないように必死で行ってきました。
紅葉真っ盛りのこの時期、女将はとても楽しみにしていたんですが、当日は朝から小雨、お昼から本降りとの予報。
集合場所で、中止か決行かの相談。
結果、自己責任において希望者のみでの決行となりました。
さすが、何度も行かれている方々です、装備万端で皆さん当たり前に出発していきます。
女将は・・・・少し心もとないのですが、女性の方が一人いらしゃったので、気持ちを奮い立たせてカッパを着こんで歩きだしました。
もちろん場所は山の中、のりくら高原から直線で7Kmの奥山から引いていると聞いています。
こんな坂、あんな坂、急な谷、道が崩れている山道・・・
高所恐怖症の女将には冷や汗もの
出発から2時間半、源泉に到着しました。
今日はガスが掛かっていて周りはあまり見えませんが、開けた谷です。
この場所に立つと、温泉のにおいが充満しています。
硫黄分のためか元々の地質なのか、白い河原です。
今、源泉は衛生上地表には流出していませんが、昔はあちらこちらで湧き出て煙が立ち登っていたんでしょうね。
昔この場所は「地獄谷」とも呼ばれていたそうです。
不思議と地獄のような恐怖感でなく、明るさを感じるのは開けていることと、紅葉の美しさからでしょうか。
まず、温泉に感謝の気持ちでお神酒を上げます。
それから、源泉の点検と湯温の計測。
問題はなくまた一年大丈夫だそうです。
少し前までは、ここに寝泊まりをして湯の花を採っていたそうです。
現地に用意されている材料で小屋を建てしばらく寝泊まりしながら湯の花を採っていたそうです。
その小屋料が今もなお残っていました。
湯の花の採取量は多く、担いで降りられるものではないため、山にモノレールのようなものを設置し運んでいたそうです。
で、驚いたことに女将の祖父がその仕事についていたそうです。
この道中を歩き、この場所で生活していた祖父の姿を思い描きながら、その場所を後にしました。
温泉の管が埋まっていところに管路があり、帰りはそこを歩いていきます。
地形の高低差を利用して温泉を流しているので、ところどころガス抜き口があり点検していきます。
なだらかな道を3時間かけて鈴蘭地区の上部にたどり着きました。
ランナーズハイなのか、山の中を歩いて森林浴を十分にしたのか女将の気分は高揚していました。
急な下りを九十九折りに降りるのか、一気に降りるのかルートは2つ。
翌日の筋肉痛も考えず無謀にも、一気に降りました。
雨足も強くなりってきました、楽しい楽しい・・・・これってあぶない?
こんなランナーズハイもありますので、登山は楽しいのですがご注意ください(笑)
温泉の視察に来たのですが、ここまで温泉らしいものは見ていません。
寂しいですね。
そこで、特別に温泉のタンクを見せていただきました。
中はこんな感じです。
何もないタンクの中に温泉を引き込みタンクの中で回転攪拌して下に流しています。
タンクの壁には湯の花が岩のように固まっています。
ここでの温泉の色は淡いブルーです
各施設に届いて空気に触れると乳白色になるんですね。
仕事終わりの方々は、なんかカッコ良く思わずシャッターを切りました。
途中タンクの蓋を運んだり、点検のための機材を担いだり、雨の中濡れながら点検したり・・・・
係の方のご尽力により問題なく、湯口からいつでも温泉が流れているのです。
のりくら高原の温泉につかったら、こんな作業をしている方のことも少しだけ思い出してください。
女将は帰宅後すぐに温泉につかり、手足を伸ばして温まりました。
・・・・この日の温泉は、少しだけお神酒の香りが・・・しませんでした( ´∀` )
注:現在は、源泉での入浴(お湯は地表に流出していませんので無理ですが)・立ち入りが禁止されているます。
温泉のタンクは硫化水素ガスが充満していますので、決して近づかないでください。
今回の取材は特別に許可をいただいています。
<S>
のりくら高原の温泉につかったら、こんな作業をしている方のことも少しだけ思い出してください。
女将は帰宅後すぐに温泉につかり、手足を伸ばして温まりました。
・・・・この日の温泉は、少しだけお神酒の香りが・・・しませんでした( ´∀` )
注:現在は、源泉での入浴(お湯は地表に流出していませんので無理ですが)・立ち入りが禁止されているます。
温泉のタンクは硫化水素ガスが充満していますので、決して近づかないでください。
今回の取材は特別に許可をいただいています。
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