女将のある1日 〜リフレッシュは天空で〜

女将

2017年08月10日 07:00

"女将のある1日" という題でご紹介する乗鞍の女将の暮らしのお話です。
第2回目は自称おしとやか な女将の秋の過ごし方です。

女将は 毎年9月に1度、ご来光バスに乗って天空へ行ってきます
なぜなら。。。夏の疲れを癒してリフレッシュしたいから〜〜v(^o⌒)-☆

疲れているなら、寝ていればいいじゃない? と思うかもしれませんが、
体の疲れをとるだけでなく、気持ちもスッキリしたいなら、思い切って普段とは全く違う行動をするのもいいものです。

そんな時に、すぐに清々しい山の稜線へ行ける環境にあるのりくら高原って
本当に幸せな場所です


ここからは 実際に昨年の9月に行った天空へのミニトリップの様子です


観光センターから「乗鞍岳ご来光バス」に乗って、天空へ一っ飛び
もちろん、今年から新設された「標高2716m」バス停で降車しましょう♬


ご来光を拝むのに適したお薦めポイントは幾つかありますが、この日は大黒岳へ登りました。
ご来光が拝めるかどうかは 天候に左右されますが、いけそうな感じの日は登っている時にその気配があります。こんな風に雲海が広がり、穂高が気持ち良さそうに頭を出している日は、だいたいOK!期待できますよ
稜線で日の出を待っている自分たちは、既に雲上の人なんです!


そして、訪れた感動的なご来光の瞬間 雲のたなびき方や色合い、同じ日は二度とない その日だけの煌めきを目に灼きつけます。
頑張って早起きした甲斐がありました〜*\(^o^)/*


ご来光の直後は、山肌にあるものがみんな朝日を受けてキラキラと輝きます。
女将は 8月ならコマクサ、9月にはトウヤクリンドウ が透けるように輝くのを眺めるのが大好きです


ご来光を拝んだ後は、そのままご来光バスの下り便に乗ってもいいのですが、せっかく登って来たし、お仕事が休みなので、ちょっと散策するのが定番です。
こんな風に幾重にも続く山並みと雲がふわふわと自分と同じ高さの空間を浮かんでいる風景を眺めながら歩いていると、夏の疲れが吹っ飛ぶように清々しい気分になるんです


大好きな「ホシガラス」にも出会えます!
こうしてハイマツの実を咥えては、自分の決めた場所に運んでいるんですね。。。
秋の彼らは 何だか忙しそうに見えます



高山植物たちにも秋の気配を感じます。
愛らしい白花を咲かせていた「チングルマ」は、すっかり綿毛に変身し、秋のそよ風に吹かれていました〜



「マルハナバチ」は、なかなか開かない秋のお花「トウヤクリンドウ」に夢中のようでした)^o^(
長い口吻(こうふん)をもっているため、花粉媒介昆虫として、きっと大切なお役目を果たしているんですね


「ウラジロナナカマド」には赤い実がたくさん! その向こうに穂高が見えました。
この日は朝からずっと晴れが続いて、いい散策日和♬ 最高の休日です


足元にも赤い実。。。コケモモですね。
山の野生動物や野鳥たちの大切な食料になりそうです


と思っていたら、、、野鳥の「カヤクグリ」が岩の上に佇んでいました。
小さくて毛並みの感じが幼いようでした。無事に大きくなってくれますように


秋のお花の定番はやっぱり菊!
「ミヤマアキノキリンソウ」は、乗鞍岳のあちらこちらで咲いています。
高原内で咲いている「アキノキリンソウ」の高山型なんですね。



肩の小屋を経由して「大雪渓・肩の小屋口」バス停まで歩いて来ました
山頂剣ヶ峰へのガッツリ登山もいいですが、こうしてまったりと景色や動植物を眺めながら歩く山もいいものです
大雪渓は面積を小さくしながら、晩秋の初雪を待っているようでした。


女将の9月のある日の過ごし方でした。。。 
これからお越しになる方の参考になれば嬉しいです。
乗鞍なら 高原から登山道を辿って山頂まで登りつめたり、シャトルバスを利用して山頂部分だけを登ったり、女将のように頂上を極めるのではない まったり散策まで、体調や天候、使える時間によって様々なプランが立てやすい山です。
ぜひ皆さんもお好みのマイプランで乗鞍の休日を楽しんでくださいね!
今年も秋のリフレッシュを楽しみに、この夏を乗り切ります


<アン> 


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