標高1200m。今朝6時の気温は15℃。
しとしと雨が続き、イカルとカッコウのさえずりが響いています。
今日は山の恵みに、今年も感謝パート3をお送りします。
乗鞍高原では昔から重宝されてきた「わらび」。
その昔、このわらびの根を掘り起こし、石でたたいて木樽の中で何度も漉し、
貴重なわらび粉を採ったそうです。
うちのばあちゃんは実際にそうやって生活をつないできた人。
乗鞍高原で観光が始まったのは、
実はほんの40~50年前のお話。
その前は蕎麦を育てたり、牛を飼ったり、なんとお米も育てていたそうですよ!
お蚕を飼ったり、山の木を切り出す林業も盛んでした。
そのうち『学生村』という今の民宿の原型ができて、
これが現在の乗鞍高原の基盤になっています。
あく抜きをしてしょうゆまたはめんつゆとおかかで頂くのが大好きです。
ポン酢もいいですよ
マヨネーズを加えるとさらにおいしいです。
細いワラビや小さいわらびも…
庭で育てたシイタケと一緒に卵とじにして頂きます
わらびよりも早い時期に出てくる「こごみ」はあく抜きが要りません。
サッとゆでてわらびと同じような味付けで楽しめますよ。
もちろん天ぷらも最高です。
梅雨時になると山のフキが出てきます。
葉っぱは森に返して茎の部分を頂きます。
収穫しながら家族の喜ぶ顔を思い浮かべるのは
きっと私だけではないはず…
うちに帰って下ゆでし、
さっそく甘辛煮に。
「きゃらぶき」の出来上がりです。
大きくて太いサトブキでももちろんおいしいのですが、
私は細いけれど柔らかい山のフキが大好きです。
お客様のおにぎりやお弁当の脇役で登場します。
撮影:P
こちらはよもぎ。
柔らかい新芽の部分を摘んできて…
撮影:P
ふっくらふんわりよもぎが香るおいしいパンになったり♪
米粉を練ってあく抜きしたよもぎを混ぜ、
中にあんこを詰めた昔ながらのよもぎまんじゅう。
おばあちゃんに教わって毎年作ります。
よもぎは日本の大事なハーブ。
体の中の毒素を出してくれるデトックス効果も高いのです
フレッシュでもドライでも、ハーブティーのように
熱湯を注いで香りを楽しみながら頂くこともできます。
山菜や野草の青々とした姿に癒され、
摘みながら香りをかぎ、
味わうことで進みゆく季節を一層深く感じることができます。
乗鞍高原での暮らしはいつも『自然といっしょ』
自然と共に毎日が進んでゆくのです。
~お帰りなさい
自然と共に暮らす乗鞍高原に~
夏のご予約、お待ちしております。
<まあ>