自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし

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都会からここ北アルプスの乗鞍に移住してまもなく2年が経とうとしています。
宿の仕事にも、乗鞍の生活にもだいぶ慣れてきました。

今日はそんな乗鞍移住生活(アルプスの暮らし)を少し紹介できればと記事を書きます。

乗鞍移住生活で一番素晴らしいと思うこと、それはもちろんこの目の前にある大自然。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
晴れた日の朝日を浴びる善五郎の滝


ここ乗鞍はおそらく日本で一番標高の高い500人規模の人が住んでいる集落。その集落の半分は中部山岳国立公園の中にあります。標高が高いため、自然環境が厳しいことは言うまでもありません。なので特に冬の生活は大変です。しかし、その大変さを上回る感動があります。季節の移ろいを常に五感で感じ、それぞれが過ぎていくことが寂しくもあり、切なくも感じ、喜びを感じます。

自然は同じ表情を見せることはありません。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
一ノ瀬園地 あざみ池


毎日、刻一刻と変化し、いつも異なる表情を見せてくれます。ふとした瞬間、瞬間に、この美しい自然を観れることが何よりの喜びであり、ここでの生活の宝物です。

都会では、人工物に囲まれ、私はコンクリートジャングルの中に住んでいました。
当時は当たり前でしたが、とにかく都会は広告が多いですよね。電車の中、街を歩いていれば常に広告を目にします。久しぶりに都会に出ると、「買って、買って、買って」と常に叫ばれているような感覚になりました(笑)
ここ乗鞍にはそういった広告を目にすることはありません。とにかく自然しかありません。草花は綺麗であって、何かを主張してくることはありません。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
シラビソの原生林の径


また街中を歩いていれば多くの誘惑に遭遇します。美味しそうな食べ物、かわいい洋服、雑貨、そこら中に誘惑があり、たまに誘惑に負けますよね。ここ乗鞍にはそういう誘惑がほんとに少ないです。コンビニまで車で40分です。もちろんたまに嗜好品を食べたい気持ちはありますが、ここに住んでからは、自分が食べたいと思った時に購買意欲が出るだけで、周りからの誘惑によって購買意欲が出ることはありません。それが良いか、悪いかは人それぞれの好みかもしれません。私たちのような生活を不便と思う方もいるかもしれません。住んでいる方の中にも不便でコンビニが欲しいと思っている人ももちろんいます。しかし、私は必要性を感じません。とにかく実は必要ないものが本当にここ乗鞍にはなく、あるのは自然で、あったら良いなと思うものは、無くてもよくて、日々生活はできるんですよね。

あるもので生きる、という大切さをここ乗鞍に住んでから学びました。
乗鞍の生活は、生活がスリムになり、生きる力がつきます。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
冬の一ノ瀬園地

便利な都会で生きていると、足らない物はすぐに手に入ります。
しかし、ここではすぐには手に入りません。足らない時にどうするか、その時人は頭を使います。実は足らない時の多くは、別によく考えてみると必要ないという結論に至ることが多いのですが、料理の材料、何か壊れた時の修繕するための術、備品がない時の代替品、などなど、どうしようかなと頭で考え、自分たちの力でなんとかしようとします。それが新しいアイディアを産み、生きる知恵となり、自分たちが生きる上での力になっていくことは言うまでもありません。

そもそも人は自然の一部なんですよね。
よく考えてみると自然の中の生活が心地よいと感じるのは当然のように思います。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
白樺の径


しかし、最近は人と自然が少し離れすぎたのかもしれません。
ここ乗鞍の自然はほんとに豊かで素晴らしく、私は乗鞍の自然に多くのことを教えてもらいました。この生活はもしかすると極端かもしれません。しかし、都会にも自然はあるんですよね。ふらっと近くを歩いてみれば、きっと、「あ〜、ここいいな〜」と思う場所は都会でも見つかるはずです。そのお気に入りの場所を見つければ、私と同じような感覚は都会でも味わうこともできると思います。きっとそのお気に入りの場所も毎日違う表情で、癒しを与えてくれるのではないでしょうか。乗鞍の自然には敵わないかもしれませんが(笑)

自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
見晴峠の向かう散策道


ぜひ、私が感じる乗鞍の自然のパワーを感じにきてください。1日ではなく、3日、4日、自然の中でゆったりすることをオススメします。
乗鞍岳の畳平や剣ヶ峰ももちろん素晴らしいですが、私のオススメは、今回の写真で紹介したような乗鞍高原内の沢山ある散策道。数日滞在する中で、例えば朝一、昼、夕方(早い時間)の3回同じ場所に行ってみる。天気の違う日にまた行ってみる。そんな過ごし方をしてみませんか?
行くたび行くたびに違う発見があり、違う表情で私たちを迎えてくれます。
乗鞍高原内の散策については以下ののりくら観光協会のページも参考にしてください。
乗鞍高原の登山・トレッキングコース

乗鞍高原もだいぶ涼しくなり、木々が鮮やかな緑から少し黄色味を帯びた色に変わってきました。本格的な紅葉はまだ先ですが、毎日毎日、少しずつ、山が変わっていく姿が楽しみで仕方ありません。
自然の中で生活することの心地よさ アルプスの暮らし
乗鞍岳標高2500m付近9月下旬頃


紅葉情報はのりくら観光協会の以下のページも参考にして下さい。
乗鞍岳・高原の紅葉

(YFO)


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Posted by 女将. at 2017年09月07日00:58