乗鞍岳は朝のうち雲の中でしたが、昼前には姿を見せてくれました


観光センターから見上げる山には、昔々に植林されたカラマツがたくさんあります。
毎年、晩秋に黄葉する光景は、赤く染まるカエデなどの紅葉に負けない輝きを放ちます


とは言っても、やはり赤の美しさに惹かれるのが女心。。。^^;;
カエデ類の色づきの見頃は、少しずつ高原の下部に移ってきましたが、
観光センター周辺にも、まだこんな感じの色づきが残っていましたよ


可愛いカントウマユミの実がぶら下がっていました

ツリバナやコマユミ、ツルウメモドキなど、ニシキギの仲間たちは、
秋の最後まで私達を楽しませてくれますね。

真っ赤に熟したエゾノコリンゴ(コナシ)の実も!
きっと野鳥たちの大切な食料になるのでしょう


今日は乗鞍自然保護センターで、ツキノワグマに関する講習会がありました。
NPO法人 信州ツキノワグマ研究会から講師の方をお招きして、専門家の方から
ツキノワグマの生態や最新の情報をいただけるチャンスです。
※この講習会のお知らせをご覧になりたい方は、下記をクリックしてください。
PDFが拡大表示されます。


のりくら高原内に住んでいる方だけでなく、他の地区からも参加された方もいて、
熊に関する情報に、皆さん熱心に聴き入っていましたよ。

長野県では5年に一度 熊の調査を行っているそうですが、のりくら高原を含む
北アルプス南部では、2012年に554頭が確認されたそうです。
でも、山岳地帯よりも、どちらかと言うと里の方に個体数が増える傾向にあるそうです。

また、過去に畳平で発生した事故の検証についてもご説明くださったので、
野生動物と共存していかなければならない立場に置かれている地元の人間にとって、
とても参考になるお話でした


熊をじっくり観察するなんてことは、普段の生活では無いことなので、
こんな熊の足裏の説明でさえ、女将は興味深々でした〜。
因みに左が前足で、右が後足だそうですよ^^
前足は繊細な作りらしく、樹木の上に登って、器用に実を食べたりできるのは、
このおかげなんですね


会場には、ツキノワグマの皮や頭蓋骨、糞を乾燥した見本、熊鈴や熊スプレーなど、
興味深い資料も展示してありました。
やはり、熊の生息域に人間が入る場合は、"熊鈴"やラジオなど音の鳴るものを携行し、
予め人間が近づいている気配を知らせることが有効だそうです。
熊は、視力はあまりよくないけれど、聴力と嗅覚は優れているそうなので、
危険回避のために、人間はそこをうまく利用すべきなのでしょうね

冬眠を控えたこの時期に、熊はどれぐらいの堅果類を食べるのか?!
80kgの雄の例では、ミズナラ10万8000粒(325kg)を食べると想定されるそうです。
1日あたり、なんと 1200粒(3.6kg)です

今まさに 冬を越えて命を守るための蓄えの季節、生きるために必死なんですね

熊鈴を持っていない


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