
雪解けが進む乗鞍高原では、
ようやくふきのとうたちが顔を出し始めましたよ~♪

芽を出したこの姿を見て、
あ!おいしそう!と思うあなたは山暮らしの達人!
乗鞍で生きる私たちにとって、芽吹きの春はまだもう少し先。
だからこそ、土の香りも混じったこの摘みたての香りを嗅いだ瞬間、
心から喜びがあふれてくるのです。

今晩のおかずはキマリ!
あっつあつの天ぷら♪に…

油とお味噌で炒めた蕗味噌。
炊立てごはんに乗っけるのが一番ですが、
どんなお肉とも相性が良く、
肉炒めにするのもおいしいんです!

でも一番シンプルで大好きな味わい方は、
摘みたてのふきのとうを刻んで
お味噌汁にちょこんと浮かべて頂くのが、これまた最高。
香りをかいで、舌で味わって、
体の中から春を感じることができる幸せ。
乗鞍の暮らしは季節とぴったりくっついているのです。
そうそう、
一昨日は10cmほど雪が積もった乗鞍高原。
残雪から顔を出し始めている水芭蕉は無事でしょうか?
11日の姿です。

冷たそうな雪の帽子を載せていました。
そして今日12日の姿。

さすが『氷河期からの残存種』と言われているだけあって、
少々の春雪はへっちゃらな様子。
白い苞を出すタイミングを見計らっているようですね。
早くで過ぎても寒さで霜焼けになってしまうし、
遅すぎてもだめ。
乗鞍高原にはたくさんの水芭蕉群生地が点在しています。
今回撮影しているのは1200mと一番標高の低い宮の原水芭蕉群生地。
例年だと4月最終週から見ごろが始まります。
ゴールデンウィーク前後には、標高1500m一ノ瀬園地の
女小屋(めごや)の森、オソメジッケ、座望庵向かいの湿地帯、偲ぶの池と
次々に春の妖精、水芭蕉が目を覚ましてゆくのです。
さらに標高を上げて1800mの牛留池で咲くのはゴールデンウィーク明け頃。
日に日に成長してゆく水芭蕉たちを引き続き観察しお届け

していきますのでどうぞチェックして下さいね。
雪解け水が注ぎ込むせせらぎの音、
野鳥たちのさえずり、
瑞々しい春の息吹を胸一杯吸い込みに、
どうぞ乗鞍高原へお越し下さいませ~!!
<まあ>