


標高1400m、今朝6時の気温は3度。
朝はストーブをつけましたが、、お日様が高くなるにつれ、
清々しい爽やかな風となり、真っ青な空と、眩いほどの新緑に包まれ・・・
女将はジッとしていられず

国道158号の旧道 安房峠 、冬季閉鎖が解除になり開通したので、
ちょっと走りに行って来ました

安房トンネル入口の手前を右へ曲がります。

現在の国道158号 安房峠道路(安房トンネル)が出来る前は、
女将がこれから通る、旧道の狭いクネクネした峠道を走っていました。
信州松本と飛騨高山を結ぶ峠道。
この安房峠を経由して高山に至る道程を『 飛騨街道 』と呼んでいました。
その昔、松本より飛騨高山に至る道は、本道と山道に分かれていて、
本道は、松本より木曽谷を下り、藪原・寄合度・野麦峠を経由して高山へ。
山道は、安房峠を経由する飛騨街道で高山へ達していたそうです。
この山道は、昔の鎌倉街道筋に当り、大野川村(今の乗鞍)にとっては、
越中商人の商圏内にあり、北陸地方から東日本への通路としても
重要な道であったとされています。
20年前までは、観光バスも大型トラックも乗用車もバイクも自転車も人も、皆通った道です

観光シーズンともなると、車同士のすれ違いが出来ず、ましてやバスや大型トラックなど、
狭いカーブの途中では前にも後にも動けず大渋滞

何時間も立ち往生するなど、それはもう大変な峠越えをしていました。
峠越えに4-5時間、いえいえ8時間なんてもこともあったほどです

本当のことですょ

あの頃、女将の宿でも、チェックインが夜の10時、11時なんて事がよくあったものです。
時には日付が変わる時もありました。
中には辿り着けず、引き返すお客様もいらっしゃいました。
それを思い起こせば、安房トンネルが出来た今は本当に便利になったものです。
トンネルを走れば5分で峠越えが出来ちゃうのですから

さて、旧道に入ってからは、急こう配のカーブを何度も何度も曲がり、標高を上げて行きます。
トンネルが出来てから交通量が少なくなったとは言え、晴れの日曜日のためか
車やバイクと沢山すれ違いました。
峠に到着です。
(安房峠、標高1790m)
岐阜県側の風景です。

上の写真の左には、昔、峠の茶屋がありましたが、今は更地になっていて
きょうは沢山の人で賑わっていました。
ココから穂高連峰が見えるのです。
峠で今度は振り返り、長野県側の風景、残雪の山々が穂高連峰です。

峠で引き返すつもりでしたが、少しだけ岐阜県側へお邪魔

10mほど下ると、先ほどの峠から見えた景色の全貌が見えます。
いつも見ている乗鞍岳と逆から見る姿の乗鞍岳です。

きょうはココでUターンして、焼岳を望みながら峠を下りました。

新緑眩しい、本当にいい季節

たまには、旧道を景色を楽しみながらのんびりと走るのもいいものです


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