「センタクする温泉ポスター」のデザイナーに聞く 3回目

温泉の新しいポスターをデザインした「紋子さん」へのインタビュー 3回目の記事です。
温泉ポスター
1回目2回目はこちらです。
まだの方は一読してから、こちらの記事をお読みください。


さて今日は、女将がどうしても聞きたかったことです。


女将:
ポスターのメインで温泉に笠をかぶって浸かっている方ですが、温泉に映っている世界では熊さんになっています、どんな意味があるのですか?


紋子さん:
最大のポイントに、よくぞ気づいてくださいました(笑)
熊は、ここで温泉につかる「ワタシ」という存在が本来もっている自然体の姿です。
もう少し掘り下げて、ワタシのなかにある「野生の象徴」という意味合いもこめています。

乗鞍での様々な経験を通し、自然にかえり、本来の自分を取り戻しつつある「ワタシ」。
熊紋子さんイラスト
そのワタシが、温泉につかってみたら、自分のなかにある野生的な何か(感覚であったり、在り方であったり)があらわれてくるかもしれない……、そんな意味をこめてみました。
きっと、皆さんの中にも眠っている「熊=野生=本来もっている自然体の姿」がある。
それを見つける旅をのりくら温泉郷ではじめてみる、というセンタクはいかがでしょう?そんなコンセプトで、ちらりと熊を登場させつつ、このポスターをつくりあげました。


女将:
本来の自然体の姿を偶像化したのが熊の姿なんですね。
ただ温泉に浸かるだけでなく、自分の原点に戻り自分のこれからを選択していく。深い意味を感じます。

紋子さん:
今回のポスターは、乗鞍温泉郷をPRするものではありますが、私としては、温泉郷のPRにとどまらず、日々の暮らしの中でも活かせるエッセンスとして受け取っていただけたら、きっと面白いことになっていくんじゃないかな、なんて思っています。
人生は、それこそセンタクの積み重ねですから。
あ、でも受け取り方は自由です。それもまた、見てくれた方のセンタクなので(笑)


女将:
最後になりましたが、乗鞍高原温泉郷を一言でお願いします。

紋子さん:
ひとことで言い表すことは難しいのですが、自然と一体になれる、そんな感覚を味わえるきっかけが、乗鞍高原にはたくさんあると思うんですね。
温泉も、もちろんその一つですし、私の中では温泉は、「とどめ」なんだと思います。あー、やられたーって降参して、ゆるゆる緩んでしまう感じで(笑)
また、4つの異なる源泉があるという温泉地としての豊かさも、魅力的です。乗鞍でどんな時間を過ごし、どんな宿に泊まり、どんな温泉につかろうか、という計画を立てるところから、もう既に皆さんのセンタクは始まっているのだと思います。
いずれにせよ、感じる魅力はその方その方で違っていいですし、これ!というものに絞る必要は全くなく、この乗鞍の独特の静けさの中で、一つ一つ自分の中に響くものを味わって、感じる時間をもつ環境があることに価値があり、魅力があるのかもしれないな、と今は思っています。

女将:
紋子さんの中では、のりくらの温泉は、自然と一体になって過ごした後に味わう「ととめ」の温泉なんですね。
女将も帰って温泉に浸かりたくなりました。
素敵なお話を、ありがとうございました。
仙山乗鞍露天風呂

「ワタシのセンタク」皆さんは何をセンタクしますか?
そのお手伝いができる「ゆるんで温泉プラン」が開催されています。
ご存知ですか?詳しくは下をご覧ください。

2018/01/18

他にも温泉についてはこちらをご覧ください。「のりくら観光協会公式HP」

これから「女将のセンタク」に行ってきます。
皆さんもセンタクしに来てくださいね。
お待ちしております。

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Posted by 女将. at 2018年01月28日08:00